カメムシの臭いはいつまで続く?悪臭を早く消す対策や駆除時の注意点を解説

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カメムシの臭いはいつまで続く?悪臭を早く消す対策や駆除時の注意点を解説

カメムシの臭いはいつまで続く?悪臭を早く消す対策や駆除時の注意点を解説

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更新日

2023.12.21

公開日

2023.12.14

目次

庭先やベランダ、建物の隙間など身近な場所に生息するカメムシ。越冬する真冬を除き、よく目にする機会があるため、嫌な臭いに悩んでいる方も多いでしょう。刺激を加えると青臭いニオイを放ち、悪臭が残るため消臭に苦労することも少なくありません。この記事ではカメムシの悪臭が続く期間や早く臭いを消す方法、カメムシに遭遇した際に刺激を与えず駆除する方法を紹介します。手や洋服に臭いがついた場合など、状況別に悪臭の消し方をお伝えするので、カメムシの臭いにお悩みの方は必見です。

カメムシの臭いはいつまで続く?

カメムシは危険を察知すると中足と後ろ足の間の臭腺開口部(しゅうせんかいこうぶ)から分泌液を出します。分泌液は敵を威嚇したり仲間に危険を伝えたりする役割があるため、カメムシの生息には欠かせない機能です。しかし人間にとっては臭く、一度鼻につくとその臭いが残るため非常に厄介です。カメムシの臭いがいつまで続くのか、どういった成分が含まれているのか分かりやすく解説します。

カメムシの臭いが続く期間

カメムシの臭いは肌や物に付着するとなかなか落ちません。カメムシの臭いがいつまで続くのかはケースにより異なりますが、手や衣類などについた場合は少なくとも2〜3日は悪臭が続くと心得ておきましょう。壁や家具など洗えない素材につくと、1週間近く悪臭に悩まされる場合も少なくありません。

カメムシが放つ臭いの成分

カメムシの嫌な臭いの正体は、分泌液に含まれる「トランス-2-ヘキセナール」という成分です。この成分には以下のような特徴があります。

  • 熱に弱い
  • 親油性があり油に溶けやすい
  • 揮発性がある

トランス-2-ヘキセナールは揮発性であるため、カメムシの分泌液がついても揮発するまで待てば臭いは解消します。その目安が上記で紹介した期間です。

カメムシが放つ臭いが強烈なのは言うまでもありませんが、密閉した場所で分泌液を出した場合、カメムシ自身が臭いで死んでしまうこともあるそうです。

カメムシ駆除時の注意点!悪臭を出させない方法とは?

悪臭を出すカメムシの駆除方法

カメムシは庭やベランダなど身近な場所に潜んでいるため、外干しの洗濯物についたり、ちょっとした隙間から室内に侵入したり、暮らしのなかで遭遇することもしばしば。もし見つけたらどのように駆除したらよいのでしょうか。カメムシは危険を察知すると悪臭を放つため、「刺激しない」「悪臭を放つ前に駆除する」が鉄則です。以下では、具体的な方法を5つ紹介します。

ガムテープで覆い閉じ込める

衣類や寝具などについたカメムシはガムテープで捕獲しましょう。ガムテープで覆い閉じ込めるように包めば、嫌な臭いを放ったとしても外部に漏らさず捨てられます。ガムテープを少し長めに切り取ったらカメムシに貼りつけて捕獲し、ガムテープを折りたたむようにしてカメムシを包みましょう。

ガムテープの粘着力が弱いとカメムシに悪臭を放ったり逃げたりする隙を与えてしまうため、粘着力が強いガムテープを使って素早く駆除するのがおすすめです。

ペットボトルを使って捕獲する

カメムシが天井や壁に付着している場合、ペットボトルを使った捕獲トラップで駆除する方法もあります。ペットボトルをハサミやカッターで上から3分の1ほど切り離し、飲み口部分を下に向けて残りのペットボトルに重ね、テープで固定すれば捕獲トラップの完成です。

昆虫は敵から逃げる際に下に向かう習性があるため、カメムシに捕獲トラップを近づけて触れると自然に容器の中へ落ちていきます。捕獲トラップは元よりカメムシが逃げにくい構造となっていますが、トラップの底に水や中性洗剤を入れておけば逃げるリスクをさらに減らせます。確実に駆除したいときは中性洗剤がおすすめです。トラップの中で殺虫でき、洗剤の香りがカメムシの嫌な臭いをカバーします。

牛乳パックを使用する

ペットボトル製の捕獲トラップの代わりに、牛乳パックを使うことも可能です。牛乳パックの上部を広く開き、天井や壁のカメムシに近づけて軽く触れると中に落ちます。カメムシが牛乳パックに入ったら手早く上部を閉じましょう。ペットボトル製の捕獲トラップと同様に、底に水や中性洗剤を入れておくとその場で駆除もできます。

ティッシュで覆う

トラップを仕掛けずに、カメムシをティッシュで覆って捕獲し外へ逃がす方法もあります。捕獲の際はティッシュでふんわりと覆いやさしく包むのがコツ。カメムシを刺激したり潰したりしないよう注意しましょう。

カメムシの臭いが不安な方はそのまますぐにビニール袋に移して口を結んでしまうのもおすすめです。落ち着いて外に出て逃がしましょう。

殺虫剤を噴射する

カメムシを確実に駆除したい場合は、市販の殺虫剤を活用すると良いでしょう。室内で殺虫剤を使うことに抵抗がある方は、化学合成殺虫剤を含まない衣類や布団にも使える駆除スプレーや、素早く冷却することで害虫の動きを止める駆除スプレーを活用する方法もあります。

【状況別】カメムシが出す悪臭を早く消す方法

カメムシによる悪臭を消す方法

ここからは実際にカメムシの臭いがついてしまったときの対処法を紹介します。冒頭でお伝えしたようにカメムシから放たれる分泌液は落としにくく、1週間近く悪臭が続く場合もあります。しかし、カメムシの臭いに適した対処法を実践すれば早く悪臭を消すことも可能です。状況別にカメムシの臭いを消す方法をまとめているので、ぜひ参考にしてください。

手にカメムシの臭いがついた場合

カメムシの臭いが手についたら手を洗って落とすのが基本です。その際は、オリーブオイルやサラダ油を手に馴染ませてこすり、キッチンペーパーやティッシュで拭き取ってから石鹸と流水で洗うと嫌な臭いが早く落ちます。これは、悪臭の原因であるトランス-2-ヘキセナールが油に溶けやすいことが関係しています。ひと手間プラスするだけで臭いのストレスをグッと減らせるでしょう。

手洗いの際に、通常の石鹸やハンドソープではなく食器用洗剤を使うのも早く臭いを落とすコツです。その理由は食器用洗剤に含まれる界面活性剤にあります。界面活性剤は油に馴染みやすく、カメムシの臭いを落とすのに向いています。ただし、食器用洗剤で手を洗うと肌荒れしやすいため注意が必要です。ハンドクリームでの保湿ケアも同時に行いましょう。

洋服にカメムシの臭いがついた場合

外に干していた衣類や着用している洋服にカメムシの臭いがついた場合は、界面活性剤が入った洗剤を使用して、つけ置き洗いしましょう。つけ置きする時間は半日程度が目安です。洗った後は天日干しでしっかりと乾かしましょう。

乾燥後にアイロンやドライヤーを当てると臭いの成分が揮発し、より悪臭が気にならなくなります。

布団や靴などにカメムシの臭いがついた場合

布団や靴など洗いにくいものに臭いがついた場合はどう対応すべきでしょうか。理想は、洋服などと同様に「丸洗いして天日干し」です。

布団は界面活性剤入りの洗剤で洗って外に干しましょう。布団が家庭の洗濯機に入らない場合はコインランドリーを活用するのもおすすめです。靴は洗剤や酸素系漂白剤でつけ置き洗いし、天日干ししたりドライヤーで乾かしたりします。

どうしても洗えない場合はアルコールスプレー消臭スプレーに頼りましょう。適量を吹きかけて天日干しすると徐々に臭いが気にならなくなります。1度で悪臭が消えないケースもあるため、根気強く繰り返すのがコツです。

家具にカメムシの臭いがついた場合

家具や壁にカメムシの臭いがついた場合は、柑橘系の中性洗剤をスポンジや雑巾に含ませて拭き取りましょう。臭う部分を狙って柑橘系の消臭スプレーを吹きかける方法も有効です。

部屋にカメムシの臭いがついた場合

カメムシがいないのに臭いがする、カメムシ臭いものの、どこにいるかわからないといったケースもあるでしょう。空間が臭うときは、柑橘系の消臭スプレーを部屋全体に散布すると悪臭が緩和されます。その際、こまめな換気も忘れずに行いましょう。

カメムシの臭い対策は寄せ付けないことが重要

ここまでカメムシの駆除方法や臭いがついてしまったときの対策を紹介してきましたが、もっとも重要なカメムシ対策は、部屋に侵入させない寄せ付けないことです。

カメムシは真冬以外ほぼ1年中活動し、特に秋は越冬場所を探して庭やベランダに飛来しやすいと言われています。カメムシはちょっとした隙間から室内へ侵入するため経路を塞ぐ、洗濯物につかないよう対策をとる、カメムシが繁殖しやすい環境を作らないなど工夫しましょう。

洗濯物のカメムシ対策や、カメムシを寄せ付けない工夫についてはぜひ以下の記事も参考にしてください。

更新日

2023.12.14

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「カメムシが洗濯物について困る」「カメムシが嫌で洗濯物が干せない」といったお悩みを抱えるご家庭は多いでしょう。カメムシは真冬を除き年間を通して目にする機会があり、特に洗濯物につきやすいのは10月〜11月と言われています。これは、越冬場所を探すために一斉に移動する時期だからだそう。洗濯物にカメムシがつくと、うっかり刺激して悪臭がしたり産卵されたりと、困ってしまうこともしばしば。なかには洗濯物ととも…

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カメムシの臭いにお悩みの方は専門業者へ相談を

カメムシの臭いは早くて数日、長いと1週間程度続きます。室内にカメムシが侵入したら、カメムシを刺激しないよう気をつけながら素早く駆除しましょう。臭いがついてしまった場合は油や界面活性剤の力を借りて洗い流し、しっかりと乾かすのがコツです。

カメムシが多く発生する季節は、一度臭いに対処してもキリなく悪臭に悩まされ続けるケースがあります。ご自身で対処しきれないときはプロの手を借りるのもひとつの手段。庭やベランダ、室内のカメムシ対策にお困りの方は、ぜひお近くの専門業者への相談もご検討ください。

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